日の出理容院は、ヘアサロンではありません、正真正銘のバーです。元理容院。野毛ではかなりディープなお店の外観をしています。日の出理容院のお店の場所は、都橋商店街通りの一本裏あたりに位置しています。
初めてこのお店の情報を知った時、絶対行ってみたいと思い、3度目の来店で初めて中に入ることができました。
昭和感漂わせながらも新しいアプローチの渋いバーです。入り口に看板などもなく、一見するとなんのお店かもわからず、ただ入り口に電灯があるのみ。これが付いていれば営業中となります。
この形態だと、知らなければその存在さえわからず入れない店です。もう入り口でワクワク感が止まりません。
日の出理容院の魅力
まずその圧倒的なレトロ感です。そして外観ならず内観も当時理容院として使っていた内装を一部そのままに営業されています。
壁伝いに小さなテーブルがあります。私が来店した際は女性スタッフが2名で営業していました。
床はおそらく木造でしょうか。もう昭和の時代にタイムスリップした感じで、暖かい灯がなんとも心地よいBARです。
現代の電化製品がほとんど店内に見当たらない感じが、なお良いレトロ感(廃墟感)を醸し出しています。
壁のくたびれ具合も、BARの雰囲気にぴたりと合っています。何かしっとりとするようなこの時間の流れがよいです。
入り口のドアの裏側です。反転して裏から読める文字に1つのアート感を感じます。
こちらがカウンター。小さな灯が灯す壁に、ツェッペリンのポスターがまたなんとも言えない雰囲気。古い建物をうまく活かしたお店造りがハマっています。
また、日の出理容院の特徴でもある、トイレにも昭和感があります。トイレは、同じ建物内ですが、一度お店をでてから隣の古めかしいアパートのような通路を通ったところにあります。今回はトイレには入りませんでしたが、是非来店した際に、トイレも体験してみてください。
日の出理容院のメニュー
メニューはうちわに記載されています。ビールは黒ラベル生ビールをはじめて、ハートランド、ギネス。カクテルはジン、ウォッカ、ラムなどをベースに並びます。
この雰囲気の中、ゴッドファーザーを頼んでロックグラスを揺らして飲みたい気分になります。
フード
今回はハシゴしたあとに訪れたので、フードは注文せず。
落花生10コ 100円はつまみとしては安いですね。チョコは300円。お酒をゆっくり交わしながらおつまみをいただきましょう。
ドリンク
ハートランド 700円前後?
ごめんなさい、正確な価格を忘れました。べらぼうに高いわけではなくBARでのスタンダードな価格帯でしたのでご安心を。
コースターがキングのイラスト。このノスタルジーなBARに合うチョイスもセンスが感じられました。
お会計
★700円前後?
- ハートランド 700円?
※正確な会計を忘れたので参考までに。
まとめ
日の出理容院は以前の理容店の内外装を一部そのままに、BARに合うように溶け込ませた非常に雰囲気のある昭和ノスタルジーに浸れるお店です。そして、ここが野毛でもあり「日の出町」でもあることを思い出せてくれる店名です。
圧倒的な廃墟感溢れる雰囲気とは裏腹に、店主はカジュアルスタイルな女性が営業しています。カクテルを中心に、ビールやウィスキーなどがメニューには並びます。フードは少々。
レトロな雰囲気の中、灯火の中でゆっくりとお酒をかわしたい人にオススメ。そしてお店並みトイレもまた圧倒的な昭和感を演出しています。
訪問2回目以降の追加情報
2019年8月某日訪問
初来店から何度か入店を試みましたがやっとまた再訪することができました。
そしておきまりのハートランドをオーダー。もう本当にこの優しい灯火が何も語らずともすべてを忘れさせてくれます。
もう、この空間と照明、色合い、流れる時間、本物にしか作り出せないノスタルジーとはこのことである。
なんだろう、ある種の芸術を全身で感じられます。
ついにトイレに潜入することができました。トイレは店外にあります。正しくは同じ建物内ではありますが。
そしてトイレのある通路に入ると、もうここは昭和感漂う下宿所のよう。誰かがここに住んでいる空気すら感じてきます。
ここ、なんと、トリニチサカバの裏側でもあります。なんか見たことあるような気がしてたので。
もうなんでしょう、ここがお店なのかどうか戸惑いながらも、どこか今にはない風景が広がります。奥から差し込む明かりがなんとも言えません。
手洗い場のタイルのシンクなんかも、期待通りいい感じのレトロ感です。いい言葉が見つからないほど郷愁を感じます。
お店情報
住所 |
神奈川県横浜市中区宮川町1-8 |
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交通手段 | JR根岸線桜木町駅より徒歩8分 桜木町駅から335m |
営業時間 | 19:00~24:00 日曜営業 |
定休日 | 不定休 |