ウミネコは、ちぇるる野毛の裏手、野毛三丁目にある海鮮和食が美味しい隠れ家的居酒屋です。
以前は都橋商店街の2Fで営んでいましたが、現在の住所へは2016年に移転。
この看板が目印です。
この飲食店が密集した区画は、なんとも言えない昭和でレトロな懐かしい雰囲気を漂わせています。
ウミネコの魅力
まずは、お店がやや見つけづらいため、ご案内。
ちぇるる野毛の裏へ回るとこのような奥へ続く通路があります。
筆者は30年ほど前、この真裏のマンションにも住んでいたことがあったので、思い出深い地域でもあります。
にしても、この通路の雰囲気が良すぎて完全に飲む前からやられます。
暖簾が渋い。
暖簾をくぐるのも、お店に入る前のワクワクした楽しみがあります。これ、わかる人にはわかるかな。
カウンター席の一番奥に着席しました。
このお店の物件はもともと他のお店(侘助)が入っていた跡地で居抜きのため、そのなごりが残っているようです。
カウンターや棚も天井は木製で、長い時間とともに磨き上げられてきた本物の風格が感じられます。
個人的な感覚ですが、料理というもの味はもちろん盛り付けで華やかになり、盛り付けられる器でさらに磨かれ、そしてこの風格ある店内により完成されて行くものだと感じます。
それが見事に組み合わさっているところがこのウミネコの魅力とも言えます。
1階はカウンター席の他テーブルが1卓あり、2階にテーブル席あります。また1階のテーブル席には本物の囲炉裏(いろり)があり、このテーブルで日本酒が飲みたくなりました。
こちらは2階席です。まるで隠れ家のような2階は、のんびりとお酒を飲める居心地の良さです。
天井も高いので窮屈な感じはしません。
昭和の香りがここで食べるお刺身を一層美味しく引き立ててくれます。
アンティークなインテリアが並ぶ中、真空管アンプからゆったりとした曲が流れます。このサウンドがまた良い味を醸し出しています。
この日は、1階は男性店主の方と女性のスタッフがいました。店主の方は職人の雰囲気が漂い寡黙かつ丁寧に料理をされている印象でした。料理の説明については女性スタッフの方からいろいろと伺いました。
お客さんは筆者たちほか満席で、飛び込みで入りましたがなんとか2人だったので入れることに。
料理は、旬の魚をかなりリーズナブルな価格で提供しており、刺身・煮付け・天ぷらなどどれも魅力的です。またそれにあった日本酒も揃えており、お魚好きにはたまらないお店と言えます。
ウミネコのメニュー
ドリンクメニューの黒板。フードメニューは写真はありませんが壁側にありました。
ビールは安定の赤星と、サッポロ 白穂乃香です。
この来店時、白穂乃香の存在を知らず(多分名前をみて日本酒と勘違いしてました)、この記事を書いている時に調べて知りました。次回は飲んでみたい!
フード
お通しの豆腐 500円。
和食にはやっぱり豆腐が合う。
刺し盛り (一人前) 1,200円
このボリューム、2人前かと思うすごい量で、さらにコスパは良すぎてびっくりしました。そして新鮮で味も間違いありません。この日は2人で入店したので2人前を注文するか悩んでいたところ、お店の方が「一人前からでも大丈夫です」と言ってくれたので一人前で注文しました。
ぬた 650円
ぬたもボリュームがハンパないです。ぬたのメニューはだいたい小皿に一種類がちょこっと的なおつまみとして食べた経験しかなかったので、こちらはいろんな食材で楽しめ、濃いめの酢味噌がきいていて、どれも美味しく満足しかありません。そしてなおかつ見た目も華やか。
魚の煮付け
この煮付けも魚のボリュームがありめちゃくちゃ美味しかったです。煮付けのタレが甘めでご飯が欲しくなる美味しさ。
ドリンク
サッポロ ラガー 赤星 600円
瓶ビールはやっぱり赤星で決まり。
今では、技術向上の末、未熱処理で酵母が濾過でき、味に影響もほぼないとのこと。ちなみにラガーの苦味は熱処理の影響ではなく作りで苦味を出しています。
八幡 (芋焼酎) 600円
これとは別に連れが日本酒を頼んでいたのでシェアしてもらいつつ筆者は芋の水割りを。八幡はやさしい芋の風味がありおすすめ。
お会計
★3,550円
- お通し 500円
- 刺し盛り(一人前)1,200円
- ぬた 650円
- サッポロラガー 赤星 600円
- 八幡(芋焼酎) 600円
※魚の煮付けは金額を忘れてしまったので合計に含めず。黒板には750円よりと記載あり。
まとめ
ウミネコは、野毛三丁目にある新鮮な魚介料理を提供している居酒屋です。店舗は風格ある店構えで大人の隠れ家として最適。本物の囲炉裏もあり雰囲気も一層引き立ちます。料理は新鮮な魚介を惜しまなく使った刺し盛り、煮付け、天ぷら、塩焼きなどがありどれもコスパ・味に申し分ない満足感が得られます。また希少なサッポロビール 白穂乃香が飲めるのも魅力。柔らかい空間の中、時を忘れて美味しいお魚料理に陶酔できるそんなお店です。
訪問2回目以降の追加情報
2019年12月訪問
サッポロ 白穂乃香 700円
まろやかでフルーティな旨味がありました。アポロカンパニーでも飲みましたがやはりプレミアムな美味しさで別格のビールです。
天ぷら盛り合わせ
これは、驚きました。そのまま天丼にしてほしいレベルの天ぷら達です。野菜の他、牡蠣や白子がありどれもびっくりするほど美味しい天ぷらです。
まずは天ぷらの衣、これは薄すぎず厚すぎ絶妙なまとい具合で、サクッとした食感を残しつつもふわっとした感じも微妙に残している食感です。そして、野菜は具材ごとに旨味が凝縮しています。人参や芋は甘みがたっぷりと感じられます。牡蠣は、天ぷらながらも牡蠣自体のジューシーさはしっかりとあり、かつ天ぷらとの相性も最適です。どうすればこんな感じになるのかが不思議でした。
白子に関しては言うまでもなく口の中で白いチーズがとろける感じでした。
鯛の煮付け
前回に引き続き、煮付けが美味しい印象がありまた頼んでしまいました。やはり、煮付けのタレは抜群です。鯛全体にしっかりとタレが染み渡りその一口が本当に美味しいです。箸が止まらないとはこのことです。
2020年1月訪問
茄子田楽 680円
まずは見た目、想像の斜め上を行く見栄えで驚きました。大きな茄子を半分にカットし、さらに食べやすいようにマンゴーのカット風に、一口サイズに切り込みが入っています。
味は、茄子の旨味がたっぷり詰まった成熟した味わいで、茄子の風味と味噌田楽の甘みで食欲が進みます。日本酒や焼酎との相性が良い一品。
本さわらの塩焼き
さわらの白身は柔らかく、味は淡白でくせがありません。食べログで塩焼きのレビュー写真を見ていたので魚の塩焼きはやはり間違いない。
ちなみに、冬の脂ののったサワラ刺身は中トロに匹敵する美味しさです。
薬味にイカの塩辛があり、これにつけて食べてると相性がとても◯。
白子焼き
白子ポン酢と迷いましたが、あまり焼きを食べたことがなかったのでこちらに。この白子焼きは、一口くちの中に入れると、クリームがとろけた様な食感です。
白子は火を通しすぎると固くなったり、濃厚さが薄れてしまいますが、この白子焼きはまったくそんなことはなく完璧な仕上がりといっても過言ではない焼き加減だと思います。
薬味のもみじおろしがピリ辛のアクセントになるので、こちら漬けて食べると一層美味しいです。
この日の刺身盛り 一人前
ウミネコの刺身盛りは新鮮で美味しい魚。レモンを少し絞ってポン酢の醤油で味わうと絶品です。
お店情報
住所 |
神奈川県横浜市中区野毛町3-122 |
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交通手段 | 桜木町駅から徒歩。 桜木町駅から241m |
営業時間 | 月・火・木・金・土 18:00~23:00 日・祝 17:00~22:00 日曜営業 |
定休日 | 水曜日 |